バレエと解剖学

解剖学の視点からみた、バレエで重心が後ろにズレる11の理由

あなたは、稽古で「後ろに傾いてる」と言われたけど何が原因かはっきりわからないことがありませんか?
腹筋が弱いのか、股関節が硬いからなのか…などなど、バレエで重心がズレる理由には個人差があります。

今回は、当院でみてきたダンサーさんの「後ろに傾く」症状に対して、解剖学的な視点からみた理由を11個にまとめたので紹介します。大まかに分けると体幹や股関節の問題足の問題、その他です。

 

【目次】

(1)腰椎の前弯が強い
(2)側弯がある
(3)股関節の前が硬い
(4)体幹の筋肉が弱い
(5)股関節が硬い
(6)不適当な筋肉の発達
(7)膝の過伸展
(8)すねが弓なり
(9)ポワントシューズのきつさ
(10)足の親指の関節が硬い
(11)足裏の筋肉が弱い

バレエと解剖学

(1)腰椎の前弯が強い

大腰筋の使い過ぎなどで腰椎の前弯が強くなると、骨盤が傾いて重心が後ろにズレます。また、胸椎が硬いと、それを補って前弯が起きるので、同じ理由で重心が後ろにいきます。

(2)側弯がある

側弯があると、骨盤が傾きます。脚の長さに違いがあるときなどは骨盤の回旋が伴うこともよくあります。

(3)股関節の前が硬い

股関節の前側が硬いと、股関節が前に回旋し、脚の後ろに体重が押されます(重心が後ろへ)。

(4)体幹の筋肉が弱い

体幹の筋肉が弱いと、背骨の支えが弱くなるので背中の上側の筋肉が緊張します。体幹の中央がコントロールできない結果、動いてる時に上半身が後ろに落ちます。それに伴って、胸郭の前面が突き出て、腹筋が緩みます。そのため胸の上部で呼吸をすることが多くなります。その呼吸により、僧帽筋を含む背中の上部の筋肉がさらに緊張して悪いループにはまることも。
また、骨盤を安定させる働きのある筋肉(腹筋、臀筋、ハムストリング、内転筋)がが弱いと骨盤を傾かせてしまいます。

(5)股関節が硬い

股関節が硬く、外旋の可動域が制限されているか足を無理にターンアウトさせすぎると前に傾いて重心が後ろに行ってしまいます。

(6)不適当な筋肉の発達

身体の内側が使えず、余分な筋肉を使うと重心が後ろに行くことがあります。モリモリしてきたら要注意です。

(7)膝の過伸展

膝を伸ばしたときに、ちょっと後ろに曲がることありませんか?過伸展した膝をコントロールしていないと膝を後ろにの押す時に骨盤コントロールする筋肉が緩みます。

(8)すねが弓なり

足が床にある時はフローリングをする傾向があり、ルルべで、カマ足になる傾向があります。すねが弓なりになっていると、重心から体重が伝わってくる線がズレます。

(9)ポワントシューズのきつさ

シューズのきつさも実は後ろに傾く原因になります。ポワントシューズがきついと、足がハーフポワントや4分の3ポワントを通過して正しくルルべできなくなります。そのため体重が後にかかるんです。

(10)足の親指の関節が硬い

足の親指(第1趾)の関節が硬いとルルべで足の外側に体重がかかり、足の中央にかからなくなります。その結果、体重が後ろに押されます。外反母趾のダンサーさん(結構いらっしゃいます)に多いです。

(11)足裏の筋肉が弱い

足裏の筋肉が弱いと、指がカギ状になり、かかとの後ろのほうに体重がかかります。床に引いたタオルがつまめない方は要注意です。

 

あなたはどの部分が当てはまりましたか?
一応分解して紹介しましたけど、実際針治療でみてると何個かかぶっている方がほとんどです( ̄▽ ̄;)1つ修正することで、どの部分に影響するか体感しながら少しずつ直していくのが吉ですよ。