床を押すについて

バレエの動作「床を押す」に対するアプローチを紹介。

アラベスクで足が上がりにくい意外な原因

右のアラベスクで足が上げにくい…

こんにちは。島田です。

先日、あるダンサーさんを治療したときの話。
「右のアラベスクが上がりにくい…」とのこと。

背中の引き上げはOK。
股関節の動きも問題ない(縦も横も開く)。
手も、内ももも使えてる。

でもアラベスクすると、足が外にいっちゃって高さが出てませんでした。

そこである部分を改善してみたところ、一気にスッと上がりました。
どこを改善したか。
それは…
 

親指のねじれ

 

見てると、アラベスクする軸足がアンドゥオールしづらそうだったんですね。
そのせいで足上げるときにフラついちゃって高く上がらない様子。

背中も股関節も使えてるのに軸足のアンドゥオールがしづらいのは、親指が使えてなくて体重が外にいってることが原因です。
こんな感じに↓
 
 
親指が使えない

体重が外(小指)にかかる

ターンアウト出来ない分、軸足が安定しない

上げる方の足に余分な負担がかかる

足が外にいって上がらない
 
 
そこで、親指のねじれをとることで軸足を安定させたところ、アラベスクの足が上げやすくなりました。

親指は大腰筋や内転筋(特にソ径部)に関係します
体幹をきちんと支えるためには親指がしっかり使える必要があるんです。
 

親指のねじれをとるメリット

 
軸足:体をきっちり支えられる
動足:空気を踏めるようになってコントロールしやすい
 
 
「空気踏むって何だ?」って思うかもしれませんね^^;
足を高く上げるときのイメージの1つです。
『上げる』んじゃなくて、床を踏むのと同じように『空気を踏む感じ』でいくと結果的に高く上がります。
 

足が上げにくいのは親指使えてないからかも

 
アラベスクで足を上げるためのチェックポイントは、下のイラストのようにほぼ体幹にあります。
アラベスク 足高く
でも、これらがOKなのに、内ももが開いて足が上げづらいなら、親指が使えてないのかもしれません。
あなたの親指は大丈夫ですか?
 
 
PS.

この方の場合、他の部分(背中、内もも、股関節、手など)がきちんと使えてるので、親指のねじれをとるだけで一気に足が上がりやすくなったんです。
他の部分が使えてないと親指に過度な負担をかけるのですぐ戻ります^^;
なので、足を上げたいなら、まずは体幹の安定(アンオーや、タンデュ)からスタートするのが王道です。

とはいえ、親指のねじれをとるのは即効性があります。
「足上がる感じがわかるとテンション上がって地味な練習も頑張れる」という場合はオススメです。
 
 
バレエ 親指

ポアント 足首 グラグラ

ポアントで立つと足首がぐらぐらする理由

こんにちは。島田です。

先日、あるダンサーさんの治療をしたときの話。

「バレエシューズで立つときはまだ良いんだけど、ポアントで立つと足首がグラグラする…。」

とのこと。

ご本人は足首が弱いんじゃないかって思っていたんですが、足首は十分強くてむしろ使いすぎなくらいでした。
そこで、5番でアンオーしたままストレッチしてもらって、ポアントで立つときにあることを注意してもらったところ、足首がぐらつかなくなりました。

ポアントでグラグラしたのは足首が弱いせいではありません。
原因は別にありました。
 

足首グラグラの原因は…

 
彼女のケースで足首がぐらぐらした原因は2つ。
 
 
1.背中の伸びが足りないこと(引き上げ不足)。
2.目線が下にいくクセがあること。
 
 
ポアントで立つときは、骨盤を立てることで足をまっすぐ伸ばして床を押す必要があります。
そのとき、背中を伸ばして引き上げないと仙骨が寝てしまって膝が伸びません。
膝から下で一生懸命に床を押すと、ふくらはぎが緊張します。
これだと疲労も溜まりやすいので、長く踊るとつらくなります。

2の目線については、以前、グラグラ防止法でお話しました(バレエのグラグラ防止法〜中級編〜)。
目線が下にいくことで重心が不安定になってグラグラするんですね。
バレエ 目線

ポアントで立つときは、背中を伸ばしながら引き上げることで床を押すようにして立つと安定しやすくなります。
足首を強くするのは、ここをクリアしてからの方が効果的です。
 

それでも足が気になるなら…

 
『足で立つな』と言われて背中伸ばして床を押して立てるなら、もうとっくにやってますよね?^^;
理屈はわかっても、慣れないうちはやっぱり足で立ってしまうものです。

そこで、裏技をひとつ。
この3カ所をグッグッと押してください。
これで立ちやすくなるはずです。
バレエ 足首 弱い
やってみると不思議な感じしますよね。
これは反射を使って、足裏を使いやすくしています。
足裏で立つときに使わないといけない部分を、意識させてるんですね。

人差し指の周りを押すのは、体重の抜ける位置を意識させるため。
かかとの前を押すのは足底腱膜(そくていけんまく)を意識させるためです。

どうしても足から立ってしまう場合のサポートに使ってください。
最終的に引き上げながら立てればいいんですから。
 
 

PS.
弱い部分が気になると、
「足首がもともと弱い…」
「骨格が…」
と思いがちですが、(実際そういう注意をされるところもあるようですが…)ほぼほぼ違います。
実は自分の体を活かしきれてないだけのことが多いです。
 
 
ポアント 足首

バレエ ルルベ 低い

ルルベが低いなら…

こんにちは。島田です。

あなたはこの3つのうち、どれか当てはまるものありますか?
 
 
「ルルベが低い(かかと高くしたい)」
「ふくらはぎをずっと使う」
「バレエすると足が太くなる」
 
 
パッと見、別のことのように感じますよね。
でも、これらにはある共通点があります。
 
 
それは【床が押せてないこと】。
 
 
もう少し正確にいうと、膝から下で床を押してることです。

「いやいや、足使わずにどこで押すんだ ~_~;」って思いますよね?
使うのはここです。
 

背中を使って床を押す

 
この『床を押す』って表現がクセモノです。
こう言うと、足首を曲げて床を押したくなりますよね。
残念ながらこれは間違い。

背中を伸ばすことで、足を伸ばして床を押します。

わかりやすいのは背伸び。
背伸びしようとすると、爪先立ちしたくなりますよね。

この背伸びを爪先立ちをしないでやってみてください
膝から下に力いれなくても床が押せてるのがわかります。
使ってるのは骨盤周りです。

これは、腕を伸ばしたまま手で押すときは自然とやってることです。
腕を伸ばしたまま押そうとすると、肩甲骨周りを使って、二の腕や前腕はそんなに使いません。

足で押す場合は背伸びをすることで、それと似た状態を作れます。
 

普段のレッスンで背中を伸ばすなら

 
「私が普段のレッスンで使うにはどうするの?」って思いますよね?
普段のレッスンで何をすればこれができるか?
それは…
 
 
タンデュと5番のアンオーです。
 
 
タンデュは腰を伸ばします。
5番アンオーは背中を伸ばします。

この2つをきちんとやれば、背中から床を押すことができます。
 
 
タンデュなんて毎回やってると思います。
でも、足を伸ばすだけになってませんか?
タンデュでは腰が伸びる感じがあるのが重要です。

ポイントはバーの使い方。
バーを杖にして、アラスゴンドにした手も脇を張ることで、手に体重を預けます。
両足軽くなった状態でタンデュすると、腰からきちんと伸びるようになります
 
 

5番は股関節が開かなくて入りづらいと思いますよね?
実は、5番は股関節開くのが目的ではありません。
背中を伸ばして床を押すようにするのがメインです。

股関節を一生懸命ひらこうとしても深く入らないんですね。
やりづらいときは背伸びしながら5番に入れてみてください。

この2つをきちんとやれば、
3回のタンデュ、5番アンオーを左右30秒で、背中から床を押せるようになります。
 

もっと背伸びしよう

 
ルルベがどうしても低かったり、
ふくらはぎが張ったり、
バレエをやってるのに足が太くなるなら、
体重かけるのに足を使いすぎです。

背伸びで床を押すようにしていくとそんな問題は減ってきますよ^^
 
 
バレエ ルルベ 低い