股関節

ターンアウトと骨格について

こんにちは。島田です。

バレエのレッスンで、ターンアウトするとき、股関節の骨の動き方はどのようになっているのか、気になることありませんか?

 

また、「自分は骨格的にターンアウトできないんじゃないか…」と思ったりすることもあるかもしれません。
そこで、今回はターンアウトするときに骨格で影響を受けるときの目印や、股関節の動きを感覚的につかみやすくする方法についてお話します。

 

 

股関節のあるところ

股関節は大腿骨の骨頭が、骨盤にはまりこんでできています。
骨盤は大きく分けると5つのパーツに分かれてて、
恥骨・腸骨・坐骨が合わさる部分にカポッとはまっているんですね。
バレエで骨盤を立てるってどこのこと?.006

 

骨格が原因で股関節が開かない?

よく「骨格が原因で股関節が開かないんじゃないか…」と思う人がいます。

ご安心ください^^ほとんどのケースでそんなことはありません。

でも、プロを目指すとなると、もうちょっとシビアです。
骨格の差(骨の個人差)によっても影響を受けることがあります。

そのとき、目印になるのが2つ。

それが頚体角(けいたいかく)と前捻角(ぜんねんかく)です。

これらは、大腿骨頭が股関節にはまり込む部分の角度のこと。

骨頭が股関節にはまり込む部分は、大腿骨に対して少し横に曲がって(頚体角・けいたいかく)、ちょっと前にねじれています(前捻角・ぜんねんかく)。
スクリーンショット 2018-06-12 8.54.46
この2つの角度で、骨格的に股関節が開きにくいかどうか判断できます。

 

骨格の影響①頚体角

大腿骨頭が股関節にはまり込む部分は、大腿骨に対して少し横に曲がってます。

正常範囲は
125°~135°(平均126°)です。
  頚体角が正常より大きい場合 → 外反股
  頚体角が正常より小さい場合 → 内反股

 

骨格の影響②前捻角

また、大腿骨頭が股関節にはまり込む部分は、大腿骨に対して少し前にねじれています。このねじれの角度が前捻角です。

大人では、平均12°~15°です。

他には
骨盤に大腿骨がはまりこむところの角度などもあります。

この頚体角や前捻角がズレていると、整形外科でいうところの内反股や脱臼、摩擦を起こしやすい状態になります。

骨格的に股関節がおかしいっていうのはこのことです。…が、これになっている人はそう多くありません。

 

 

いずれにしても、もしこうなっている場合はレントゲンですぐわかるので一度診てもらうといいかも。

 

そして、ここで異常がなければ、骨格的にターンアウトしづらいというわけではありません。
つまり、使い方次第できちんと改善できるということです。

そこで、ターンアウトするときの骨の動きについて、ちょっと掘り下げますね。

 

 

 

ターンアウトでお尻を締めるときは大転子をしまう

バレエ教室で「お尻を締めて!」とアドバイスされることありませんか?

このとき、お尻に力を入れるのはNGです。理由は、それだと股関節が回せないから。止まってるときはターンアウトしているように見えても、動いた時にターンアウトが消えちゃうんですね^^;

 

 

太ももの骨=大腿骨(だいたいこつ)の上には、「大転子(だいてんし)」という、お尻の横側(太ももの横側)から手でさわれる飛び出た部分があります。

バレエで股関節が硬い意外な理由.005

つま先をまっすぐ(パラレル)で立った状態だと、大転子は真横に向いています。
ターンアウトをすると、この大転子の向きが後ろにいって、見た目は引っ込んだ感じになります。

この大転子がしまわれる動きで、お尻も勝手に締まるんですね。

 

 

ちなみに、大転子を股関節だと思っている方もいるかもしれませんが、先ほどのイラストで見てもらった通り、股関節は、もっと体の中心に近い位置にあります。ここに力を入れても股関節は動かないので、外側の筋肉が張ります(参照:バレエで股関節が硬い意外な理由)。

 

ただ股関節を開くだけだとお尻は締まらない

じゃあ、股関節を外回し(外旋・がいせん)して開けばお尻も締まるのかというと、実はそうでもありません。単純に開くだけだと、大臀筋(だいでんきん)などの大きい筋肉を使ってしまうので、膝も曲がります^^;

 

 

そして、膝が曲がったままターンアウトで股関節を開いても、股関節がはまったまま使えません。これだとお尻は締まらないので大転子もしまえないんですね。

 

 

膝を伸ばしたままターンアウトして初めて、股関節がはまったまま動くので、お尻が締まって大転子がしまえます。

 

股関節の動きを感じる簡単な方法

じゃ、股関節がはまった状態で動いてる感じをつかむにはどうすればいいか?

 

 

一番簡単な方法は

①足を肩幅に開いてパラレル(つま先をまっすぐ)で立つ
②両方のつま先をつける
③両方のかかとをつけるように外回しする

 

 

こうすることで股関節を回す感覚がつかみやすいです。
ポイントは、②の両方のつま先をつけてからターンアウトすること

これは股関節を内旋(ないせん・内回し)してるんですね。

この一手間を加えると、股関節の内旋筋がストレッチされます。その分内側の筋肉が伸びるので、いざ股関節を開こうとするときに外旋しやすくなるんです。

 

まとめ

さて、いかがだったでしょうか?

骨格的にターンアウトしにくいか確認するには、レントゲンで基準となる角度があること。

また、
・頑張ってターンアウトをしようとして、お尻に力を入れるだけだと、実は開かない
・ターンアウトで骨の動きを感じるときは、一度股関節を内旋(内回し)してみることで開きやすくなる

についてお話をしました。

日々のレッスンで活かしていただければ嬉しいです^^

 

 

 

 

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バレエで股関節が硬い意外な理由


こんにちは。島田です。

股関節が硬いといったとき、靭帯や関節そのもののが原因のこともありますが、実は意外な原因で硬くなってるケースもあります。今回はそんなお話。
 

股関節が硬いというと…

 
 
人によって、
「内側が硬い」
「外側が硬い」
という場所について硬さを感じていたり、

あるいは、
「開脚するときに…、スプリッツできなくて…」
といったポーズするときに硬さを感じたりと様々です。

でも、例えばこの図↓のように…
バレエで股関節が硬い意外な理由.004
『股関節が』というその股関節の位置がズレていて外側の筋肉を使っているために股関節が硬くなってしまうケースもあるんですね。
 
 

股関節が硬い意外な原因
マッピングのズレ

 

股関節の位置は?

 
 
股関節ってわりと外側のイメージありませんか?
でも、実際に股関節をアップで見てみると…
バレエで股関節が硬い意外な理由.005
股関節として動かしたいのは骨頭(こっとう)と呼ばれる部分です。
でも、外ももとお尻の間で触れる骨っぽいところ(大転子・だいてんし)も股関節として使おうしていることがあるんです。

これだと、外側の筋肉を使うので、股関節が十分動かせません。
結果、お尻の筋肉や外もも(腸脛靭帯・ちょうけいじんたい)を使ってしまい、股関節周りが硬くなってしまいます。
 
 

股関節は意外と内側(体の中心より)にある

バレエで股関節が硬い意外な理由.006

これはターンアウト(1番)を骨の位置がわかるようにしたものです。
これで見てもらうとわかる通り、股関節ってわりと体の中心にあるんですね。

この位置に股関節があるとして使うのと、先ほどの外側を股関節として使うのでは、使う筋肉も違ってきます。
なので…
 

意外と中心にあると
イメージするだけで動きも変わる

 
 
股関節が硬くて…と思っているなら、もう少し体の中心にあるとイメージして使ってみてください。
実際の細かい位置はわからなくても、『股関節って意外と内側にあるんだ』と思って使うだけでも違いますよ^^ぜひ

 

スクリーンショット 2017-07-18 7.48.42

バレエの5番でカマ足になるのを防ぐ方法。しかも簡単なやり方で。

こんにちは。島田です。

今回は、バレエで
・5番ポジションにするとカマ足になってしまう…
・足が内向きに入って股関節が開きづらい…
・親指が突っ張る…
という症状に対してカマ足を防止するコツをお伝えしようと思います。

あなたはバレエ教室でバレエをしていて先生からカマ足を指摘された事があるかもしれません。
この時に一生懸命股関節を開こうとするんだけれども、どうしてもカマ足になってしまったり、5番ポジションにした時に足が縦になってしまったりするかもしれません。

今回はそのカマ足を防ぐ方法をお伝えします。
カマ足を防ぐ方法は沢山ありますが、その中でも一番シンプルに出来る方法をお伝えします。
それは…
 

股関節を内旋しておくこと

 

解剖学的にカマ足を防ぐ方法です。
⓪足は肩幅に開いて膝を伸ばして片脚ずつ行います。
 肩幅に開いた時は足をパラレル、平行にした状態で行うと良いでしょう。
①まずは、かかとをつけたまま足首をフレックスします。
 そうする事によって膝が伸ばしやすくなり、股関節を外旋したり内旋したりというのがしやすくなります。
②この後で、かかとをつけたまま股関節を内旋(内回し)します。
③これを3〜5回繰り返す。
これだけです。
バレエ カマ足 改善
この方法を使う事によって、股関節の性質を利用して内旋を入れてあげて外旋しやすい状態をつくる事が出来ます。
 

股関節を開きたいのに内旋する理由は?

 

ここで「股関節が開かないからカマ足になっているのに内向きに内旋して大丈夫なのか?」という風に思うかもしれません…。

でも大丈夫です。

これは、野球のバッティングや、ゴルフのスイング、をちょっと思い浮かべてもらうとわかると思います。
あれって、一度体を逆に引いてから打っていますよね?
股関節を外に回すときも同じで、実は内旋(内回し)した方が開きやすいんです。

そもそも何でカマ足になるのかというと…。
最初から股関節を外旋しようとすると、この時に膝がゆるんで曲がりやすくなります。
よく膝が出っ張って曲がってしまうという意見があると思いますが、これは最初から外旋してしまっているからです。
バレエ 股関節 かま足
この状態から膝を伸ばそうとしたり、床を押そうと足を伸ばそうとすると…体重はあちこち外にかかったりして靭帯が引っ張られる感じになります。
膝がねじれて痛いので、足を伸ばして床を押しやすくしようとする為に股関節をニュートラルにもってこようと勝手にしてしまいます。
それで足首が内旋をして痛みを抑えようとする…この足首内旋、膝がねじれて痛い部分を補う為に足首が内旋しちゃっているのがカマ足の正体です。
 

先に内旋しておくメリットとチェック法

 

先に股関節の内旋を入れておくと…股関節を外旋、外に開いた時にニュートラルに入ります。
要は脚を真っ直ぐ使いやすい状態にここでなる、という事です。

この状態で開いていくと膝が曲がりにくいので、いざ股関節を開いた時に結果的に外旋出来る量が増えて股関節が開きやすくなります…これがこの方法を使うメリットです。
これ、出来ているかチェックしたい時は5番に入れて下さい。

最初は5番は入りづらいので親指が突っ張ってしまったり膝が緩んでしまうかもしれません。
この状態を確認してもらい、その後で脚を肩幅に開いてパラレルにした状態…平行にした状態で片足ずつ膝を伸ばして内旋を入れていきます。
 
その後で、もう一度5番に入れ直してみると上手くいっていれば5番が入りやすくなりますので一度試してみると良いと思います。
これが5番にした時に脚が内向きに入ってしまうのを防ぐ方法です。


今回のカマ足防止の方法をまとめます。
足首をフレックスしながら、かかとをつけたまま股関節を内旋(内回し)します。
方法はこれだけです。

解剖学的な性質を利用した方法で、条件だけ気をつけて行うだけでカマ足を防止する事が出来ます。
その条件は脚は肩幅に開いてパラレル(平行)にして行う事、膝を伸ばして片足ずつ行う事、そして出来ているかチェックしたい時は5番のやりやすさを、やる前とやった後で比べてみる事です。
これは簡単なので是非試してみて下さい。

是非、明日からのレッスンに活かしてもらえれば嬉しいです。
ありがとうございました。