バレエ 下向く

踊ってる時に目線下がるのがNGな理由


こんにちは。島田です。

あなたは、バレエ教室で踊ってる時に、こんなアドバイスを聞いたことありませんか?

「目線を下げない!」
「足元を見ない!下を向いちゃダメ」

とか、先生によって色々表現はあると思いますけど、共通して『下を向いちゃダメ』と言われることが多いです。

そこで、今回は「バレエを踊っている時に目線が下がるのがなぜ NG なのか?」についてお話していきます。



踊りで目線が大事な理由

踊りで目線に関するアドバイスは、他にも色々あります。

例えば、

「遠くをぼんやり見るようにしたほうがいい」
「舞台から客席の一番奥が見えるように」
「もっと一点を見つめるようにしましょう」

などなど、目線に関してかなり細かいアドバイスがあります。

なぜかと言うと、目線が体を動かす時に重要だから。どう大事か?

それは、『目線や目の距離感によって使われる筋肉の場所や数』が変わってしまうからなんです。

『目線や距離感で、使う筋肉の数や場所が違う』って言われても、ちょっとイメージ出来ないかもしれません。そこでイメージを交えてお伝えします。


距離感で自動で使う筋肉を切り替えてる

歩いたり、立ってるだけでも、たくさんの筋肉の数を同時に使っています。

なので、いちいち考えて処理してたら間に合わないので、頭の方で自動でそれを調整してくれています。

距離感で使うところが違う

例えば、

1)近くを見ながら動く場合

「まぁ脚だけでいいかな」と判断して、脳の方で『動きを小さくできる』ようにしています。

実際、狭いところで大きな動き(4畳半で50m走の動きとか)をされたら、物にぶつかりますからね。それを自動で防ぐために、動きも小さくなります。

2)遠くを見ながら動く場合

広い場所で動く場合は、あまり小さいと効率が悪いです(100mプールを犬かき進むみたいな)。

なので、『脚だけではなく、体幹も必要かな』っていう風に、『大きな動きをできる』ように調整してくれてるんですね。

つまり、

・狭い場所やぶつかったら危ないようなところでは、小さく動くように手足だけ

・広い場所で動いていい場合とか全力で動く場合は、大きく動けるように体幹も含める

みたいな切り替えを自動でやってます。



目線は姿勢のコントロールにも影響する

姿勢を保つときにも、目線は影響します。

例えば、頸反射(けいはんしゃ)といって、後頭部と首の上の筋肉の緊張度合いで、足の伸びや力の入れ具合を調整しています。

これは姿勢反射(しせいはんしゃ)の1つで、姿勢のバランスを保つために自動でなります。

バレエで『下を向いたり』『アゴが上がる』と、このバランスをとるための反射が使えないので、固めて踊る原因になるんですよね。

この後頭部と首の上の間にある筋肉は、目線を固定するために使います。眼精疲労などで、後頭部が硬くなったり頭痛がしたりするときもこの辺固くなってくることが多いです。

ここ固くなると、目線もブレやすくなって、バランス取りづらくなるんですね。

つまり目線が下がると、

1)距離感が縮まってしまうので、小さく動くための筋肉が使われる(可動域狭まる)

2)首が引っ張られて、姿勢反射が使いづらく、体のコントロールもしづらくなる


という困った状況になります。その代表が『前もも使う』『ふくらはぎパンパン』『アキレス腱痛い』『肩上がる』などです。


遠くを見るイメージだけでも効果的

ここまでの話で、「なんとなく下を向くと可動域が狭くなったり、踊りづらくなるんだな」っていうのはイメージできたと思います。

でも、『実際にどのくらいの距離感でやったらいいの?』って思うかもしれません。

慣れてる方であれば、「舞台から客席の一番奥を見る」ぐらいの感じっていうのはイメージしやすいです。でも、「私ちょっと舞台に乗ったことないし、よくわかんない」っていう場合は、イメージしやすい距離感でやるといいですね。

まず目安になるのは、10mぐらいの感覚です。


私がクライアントによく使ってる例で言うと、「ショッピングモールにいて3件先のお店をみるぐらいの距離感」という風に言っています。

買い物されてる方が多いので、『3件先のお店』って言うと瞬時に距離感イメージできて、動かすところ変わるんですよね。急に内側の筋肉に切り替わります。


なので、まずは遠くを見るイメージの練習で『ショッピングモールの3件先ぐらいの距離感で体を動かしてみる』という風にするのがオススメです。

今回の例では、ショッピングモールっていう風に言いましたけど、自分がイメージできる『広い場所の距離感』なら何でも OK です。

10 mぐらいでできるようになったら、今度は15mとか距離を増やしていくと、だんだん動かせる範囲ってのが増えていきますよ。

まとめ


今回の話をまとめると…

目線を下に向けてはいけない理由
可動域が狭まるので踊っていて損をするから

脳は動かす範囲を自動で調整
近く:小さい、細かい動き(手足)
遠く:大きい動き(体幹も含める)

ファーストステップ
10mくらいの距離感から




目線の重要性については、この本の113~114ページにも載せてるので本をお持ちの方はそちらをご参照ください。