こんにちは。島田です。
あなたは、バレエのレッスンでアラベスクをしたときに「頑張ってもなかなか足が上がらない…」「やりすぎて腰がつまる・痛い…」と思ったことがありませんか?
これは骨格の問題…ではありません。
実はどちらも共通する原因があって起こるんですね。
アラベスクで足が上がらない
+腰が痛い原因
アラベスクで足が上がらない原因
コレ、実は足(股関節)だけで上げようとしているのが原因です。
解剖学でいうと、アラベスクのように足を後ろに上げる角度は15度しかありません。
つまり股関節だけで足を上げようとしたら、頑張っても15度が限界ということです。
アラベスクで腰痛になる原因
股関節を後ろに上げる時にメインに使う筋肉は、
①お尻の筋肉:大殿筋、中殿筋(後部線維)、梨状筋
②ハムストリングス(太もも裏):大腿二頭筋(長頭)、半膜様筋、半腱様筋
③内転筋の一部:大内転筋
アラベスクで足を上げる時に、これらを使いすぎることで、腰やお尻〜ハムストリングス(太もも裏)が痛くなってしまうんですね。
アラベスクで足を上げる時に使うところ
ではどこを使いながら足を持ち上げるといいか?
それは背中(肩甲骨の高さくらい)です。
この位置から足を持ち上げることで、先ほどでてきた筋肉たちに余計な負担をかけずに足が上がるようになります。
さらに、手を伸ばした時のバランスも取りやすく重心が前に乗ります。
バレエのレッスンではどう活かせばいい?
と、ここまでの話を聞くと「背中で上げると楽なのはなんとなくわかったけど、実際どうすればいいの?」と思うかもしれません。
では、バレエのレッスンではどうしているか?
それは、例えば、後ろのタンデュ(バットマンタンデュ)をしてから足を上げるようにすると、背中を使って足を持ち上げる感覚がつかみやすいです。
このときに大事なのが…、タンデュするときにきちんと背中が伸びているかということ。
特に、後ろのタンデュはお尻の筋肉を使いがちですが、背中を使いながら足を伸ばせると、足も遠くに伸ばせて膝も伸びます。
もしかしたら、あなたの周りでも「一度伸びてから足を上げて」といったアドバイスを聞いたことがあるかも。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか?
アラベスクで足が上がらない原因は、足だけで上げてるので股関節を15度しか使えてないから。
さらに腰が痛くなるのは、股関節を後ろに上げる筋肉を使いすぎて負担がきているから。
あの痛くなる位置、もしかしたら経験あるかもしれませんし、周りにそんな方がいるかもしれませんね。
そして、足を上げるときは背中(肩甲骨くらいの高さ)で持ち上げる方が足が上がりやすいです。
レッスンで活かすなら、タンデュ(特に後ろ)で背中が伸びることで改善できます。
もしあなたが「アラベスク頑張っても足が上がりづらくて腰痛い…」と思ったことがあるなら、ぜひ試してみてください^^