稽古中に肩が上がっているのを注意されたことないですか?
首がキレイに見えないというのもあるのですが、実は踊る面でも大きな問題があります。
左右で肩の高さの違いがあると、体重のかかる線がズレて、体幹(下部)・殿筋・ハムストリング・内転筋・四頭筋などに影響します。つまり肩の高さの違いは脚の弱さやアンバランスも作ってしまうのです。
今回は、片側の肩が上がる(肩の高さに左右差がある)原因を大きく3つに分けて紹介します。
1.肩が上がる原因は?
(1)肩の強弱
一方の肩が弱いと肩の高さが変わります。
・弱さを補い過ぎて弱い方の肩が上がる
・弱さを補わずに弱い方の肩が下がる(反対の方が上がる)
(2)体幹の弱さ、下半身の体重のかけ方がアンバランス
ターンアウトが左右不均等だと、骨盤の片方が後ろに引けて体幹の片側が弱くなるので肩が上がることがあります。
下半身の体重のかけ方がアンバランスでも、片側が余分に緊張するので肩が上がります。
(3)脊椎側弯症、肩関節の解剖学的異常など骨の問題
レントゲンで背骨の上の方に側弯(横に曲がる)がみられる場合、肩が上がります。場合によってはコルセットによる矯正が必要なこともあります(側弯の角度が25度〜40度までの側弯症)。
また、まれに肩の解剖学的異常で肩が上がることがありますが、これは治せません。
2.肩を下げるにはまず肩の位置を知ることから
(3)のように骨の問題がある場合は整形外科医の指示なども含めて対応する必要がありますが、多くは(1)(2)に当てはまる方ではないでしょうか?
その場合、まず行うのは自分の肩(肩甲骨)の位置がどの辺にあるか確認することです。
両肩にぐっと力を入れて上げた後にストンと力を抜きます(これだけでも肩が下ります)。
この力を抜いた時にあるのが、ナチュラルな状態の肩の位置です。
これを基準に自分の使い方のどこに問題があるのか確認してみると直しやすいですよ^^
ちなみに実際の鍼灸臨床の現場では、もう足から直す(体重のかかる位置)ことが多いです^^;あとは肩を「手首や指から使う感覚を知ってもらう」ところからとか…