こんにちは。島田です。
教室で踊っていると
「反り腰になってるよ!」
と注意されることありませんか?
人によって
・膝を伸ばそうとしたり…
・ルルベでバランス取るときだったり…
・アラベスクで足が上がらないときだったり…
タイミングはさまざまです。
そして、腰の位置の問題かなと思って直そうとしても、「違う!」と言われてしまうことありません?
なので、反り腰って注意されるけど、「どこを直せばいいかよくわからない…」という状態になりがちです^^;
そこで、今回は
【バレエで反り腰ってどんな状態になってるのか全体的なイメージ】
【反り腰を起こしやすい2大原因とバレエで気をつけたいチェックポイント】
についてお話します。
反り腰ってどんな状態?
良い状態と反り腰を比べると…
【良い状態】
横から見たときの重心線、つまり前後のバランスをとるポイントをつないだ線がまっすぐになる状態で立てればOKです。
【反り腰】
重心線からズレて立っているので、体のあちこちを前や後ろにズラしてバランスをとろうとします。例えば、お尻は後ろへ、お腹は前へ、アゴは上向きに…といった感じです。
つまり、反り腰って名前はついてますけど、バランスの取り方の問題なんですね。なので、腰の位置だけ直そうとしても上手くいかないんです。一体どこがズレてるとこんなことになるんでしょうか?
反り腰のゆがみ方
反り腰って一言で言っていますが、骨格で見てみると…
前後にあちこち歪んでいます。
このゆがみの影響で倒れないように、結果的に腰を反ってバランスとってるんですね。
じゃ、これがバレエにどう影響するのかというと…
反り腰のデメリット
歪んでる位置や、バランスとろうとして頑張りすぎてるところをピックアップすると、
1.足裏が使いづらい(指が浮く)
2.すねが疲れる、硬い
3.膝が出る、曲がる
4.前ももが緊張する(力入る)
5.もも裏が張る
6.お尻が垂れる(坐骨が下へ引っ張られる)
7.骨盤が前に出っ張る
8.お腹がポッコリ出る
9.アゴが上がる
10.前肩(肩甲骨が前にくる)
こんな感じに10個はでてきます。
どれもバレエでは良い影響なさそうですよね^^;
さすがにこれ全部あるってことはないと思いますが、3つ以上あったら反り腰に注意です。
では、反り腰になる原因ってどんなものがあるんでしょうか?
反り腰の2大原因
反り腰の原因として言われる2大原因は、長時間座るのと、ヒール歩きです。
原因①長時間座る
長時間座るタイプで反り腰になる場合、前かがみが多いので背中の筋肉(脊柱起立筋・せきちゅうきりつきん)が疲れて、腰〜股関節につくインナーマッスル(腸腰筋・ちょうようきん)が弱ります。
すると、まっすぐ立とうと思っても、背中や腰、股関節がちぢこまる+膝が伸ばせない状態になります。この状態で膝を伸ばすと、上半身が前に行っちゃうのでバランスとろうとして反り腰になります。
原因②ヒール歩き(膝曲げてつま先体重)
ヒール歩きで反り腰になる場合、ヒールそのものというより、その歩き方に問題があります。
高いヒールで歩くと、
・膝を曲げて
・つま先体重
にした方がバランスがとりやすいです。
なので、前もも(大腿四頭筋・だいたいしとうきん)に自然と力が入りやすくなります。
そして、ヒールのときはつま先体重ですが、このバランスの取り方だと、足をフラットにしたときはつま先が浮くのでかかと体重になります。
つまり、このタイプは、前ももに力が入る+かかと体重になりやすいんです。
その結果、足のバランスがとりづらいので反り腰になります。
大きくこの2つのメカニズムで反り腰になります。これは一般的な反り腰のなり方ですが、バレエでの反り腰も状態は同じ。
なので、気をつけたいポイントもこの2つのタイプで分けられるんです。
タイプ別
バレエでチェックしたいポイント
反り腰になるタイプ①長時間座る系
このタイプは、上半身の支えが足りないことが多いです。
・スクエアが保てない
・体幹がグニャグニャしやすい
・プリエでかかとが上がりやすい
といった状態になりやすいんですね。
なので、気をつけたいのは、肘が落ちること、あばらが開くことなどです。
これはバーの持ち方を、手のひらが浮かないように気をつけることで改善していきます。
反り腰になるタイプ②ヒール歩き系
このタイプは、骨盤から足までのバランスで全体的に前側に力が入りすぎていることが多いです。
・前ももに力が入りすぎ
・膝が出る
・指だけで足首のフレックスをしていない
などが気をつけたいポイントです。
前もものストレッチやフレックスを2段階おこなうなどで改善していきます。
まとめ
反り腰って名前がついてると、どうしても腰をイメージしちゃいますよね。でも、実は全身のゆがみやバランスを取ろうとした結果で結果的に腰を反っています。
なので、まずは自分はどっちのタイプかなとチェックしながら直していくと、腰の位置だけ直そうとするより効果的ですよ^^