こんにちは。島田です。
バレエ教室でフロア(センター)で踊るときに
「肘が下がってる(落ちてる)!」
「肘を張って(遠くに伸ばして)!」
って注意されたことありませんか?
そして…
「いや、もう振り付け追うのに必死だし…」
「気にしてないわけじゃないけど、足の動きで精一杯で手まで意識回らない…」
って思ったことありません? ^^;
たしかにそこまで意識するのは大変なんですが、実はこの肘の位置ひとつで、踊りのパフォーマンスアップにだいぶ影響するんです。
今回は、【肘が下がるデメリット】と【肘が下がるのを防いで、肘を張るシンプルな方法】についてお話します。
肘が下がるといけない理由
肘が下がるデメリット
肘が下がる(落ちる)ことで関連するパーツが影響を受けます。
例えば、
・前肩になりやすい
・肩が上がる
・あばらが開く
・骨盤が立たない
・背中が硬い
・アゴが上がる
という状態になりやすくなるんです。
なので、先生からは「肘を落とさないで!」というアドバイスがでるわけなんですが…。
実際、踊りの最中は難しいんじゃないかと思いますよね?^^;
でも…
踊りで受ける影響
・体幹がキープできない(スクエアを保てない)ので、バランスが取りづらい
・足の力で足を上げるので足が重い(前ももを使う)
といった影響をうけるので、【足の振り付けそのものがやりづらい…】ということになります。
肘が下がっている(落ちてる)ことで受けるデメリットは、フロアで踊るときこそ邪魔なんです。
肘を張るには
そこで、教室では
「肘を張って」
「肘を遠くに伸ばして」
「もっと背中を引き上げて!」
というようなアドバイスをすることが多いんですね。
でも、【肘を張ろうとして首や肩に力入った】ことありませんか?
実は、肘を張ろうと意識をするだけだと結構むずかしいんです。
そこで、肘を張るためにできるシンプルな方法をお話します。
肘を張るシンプルな方法
方法は簡単。
基本は次の2ステップです。
①アン・バー(1番ポジションの手)で肘を壁に押し付ける
このとき、肘が壁に触れるくらいだとちょっと弱いかも。肘で壁を押す強さは少し強くていいです。
②肘を壁に押し付けたまま、アン・オー(5番の手)にする
壁を肘で同じ強さのまま押しながら、アン・オーまでいきます。
このとき、肘が途中で壁から離れないようにしてください。
背中や脇に力が入ればきちんと効いてます。
※注意ポイント※
・肘がこすれるので長袖でやった方がいいです。
・上半身がグラグラしないようにしてください。
・背中が反らないように注意。
できてるかチェックするには
これは背中を引き上げて、股関節を開くこともできます。
【ちゃんとできると5番ポジションに入りやすくなる】という嬉しい副作用があるんです^^
なので…
5番ポジションをやってみる
↓
今回のエクササイズをやってみる
↓
もう一度5番ポジションをやってみる
としたときに、5番に入りやすくなっていればうまくいってます。
まとめ
肘が落ちるのがダメなのは知ってはいても、図でみてみると影響が結構大きいことに気づいたかもしれません。
「なんでそんなに肘が落ちてるって注意されるんだろう?」と思ったこともあるかもしれませんが、踊りのパフォーマンスには欠かせない要素なんですね。
今回の方法は、簡単なので壁があればどこでもできます。
教室は鏡張りなのでやりづらいですが、オフィスのトイレとか自宅の壁でいいので試してみてください。
バレエで肘を張る注意を受けるのは、ある程度フロアで踊れるようになってきた証拠。
もう一段上の自分になるための登竜門として、ぜひトライしてみてください^^