知るだけでレッスンの効果が上がる3つの秘訣

バレエでお腹が出る、後ろ重心、膝が曲がる…etcの原因とすぐできる対策

こんにちは。島田です。

今回は、『バレエ教室でよく注意されるコレ。お腹が出たり、後ろ重心になったり、膝が曲がったりといった問題の原因とすぐできる対策』についてお話します。

見た感じ、コレらって問題の場所が違いますよね。
なので、人によって違う問題としてご相談されることが多いんですが、実は原因の始まるポイントは一緒だったりします。

そのポイントがズレてるせいで、意識をしてもうまくいかなかったりするんですね。

コレらの問題を難しくしてしまっている共通点があります。それは…

意識しても直りにくい原因

踊りながら直そうとしてるってことです。
これは相当難しい。

たとえ1つ直したとしても、他が崩れたりしますし…、直してるつもりなのに直ってないって言われた経験あるよって人もいるかもしれません。

ココで損してる人多いなと思ったので、そこがクリアできれば踊りのパフォーマンスをもっと上げていけるなと。

そこで、今回は『本当にちょっとしたコツで、コスパよくこの問題をクリアするためのお話』をします。

問題が起きるスタート地点はココ

そもそも、一連の問題が起きるスタート地点があるんですね。
それがココ。

バーレッスンで、バーに置く手の位置です。

重心が後ろに行ったり、膝が伸びづらかったり、お腹が出る、骨盤ズレるタイプの方は、手の位置が体に近くて、後ろにある傾向があります

先生によっては、「手をもっと前」とか、「バーに寄りかかってる」とか、「近い」とかアドバイスされた経験があるかもしれません。

バーの手の位置が悪いと起こるデメリット

なぜ、これが問題なのか?
理由は、『体をつなげて使えない+ストレッチできないから』です。

どんな状態になっているのか、見ていきましょう。

バーから体近いと、バーレッスンで足を動かすときに、肘が自由に動きます。

この状態だと、脇が縮むので、ヨコ腹筋に力が入りません。お腹が悪い意味でゆるむ感じですね。
結果、足の動きに合わせて体もキープできずに動いてしまうので、体幹が弱い状態が出来上がります。

一方、手が後ろにあると、バーレッスンで動くときに、肘が自分の体の真横かやや後ろにきます。

この状態で足を伸ばそうとすると、足を前に伸ばすときは、上半身を後ろに引っ張って重心を後ろにしないと足でないし、横や後ろに伸ばすときは体を半身にするように骨盤をズラして足を出すようになります。

なので、体幹も、もも裏も悪い意味でゆるんだ状態になります。

その結果、膝が伸びなかったり、後ろ重心になったり、お腹が出たりしてしまうんですね。

当然、ルルベするときも、引き上げはしづらいのでふくらはぎやアキレス腱の負担も増えます。

これが、バレエでバーに置く手が近くて後ろにあるデメリットです。

すぐできる対策・コツ

ここまで聞いて、
「じゃ、どうすればいいの?」「手を前にはしてるつもりだけど、合ってるかわからない」
と思った方もいるかもしれません。

コツというか、意識したいポイントが1つあります。

それは、今までよりも
『半歩離れて、半手前に置く』
ということです。

こうすることで、体のなかで何が起きるのか、簡単に解説しますね。

バーの手の位置が良いメリット

手を前に置くことも、バーから半歩離れるのも、強制的に『腕を長く使う』ことになります。

そうすることで、脇が安定して軸足を支えてくれるますし、肩甲骨が動いて腕を背中から使うようになります。
脇やお腹が縮まずに張ることができるので、体幹も安定します。

手が前にあることで、重心を後ろにズラさなくても足を前に伸ばせるようになりますし、体を半身にねじって足を後ろに伸ばすクセも減ります。

結果として、踊るときに軸がブレにくい体をバーレッスンのなかで作ることができるので、冒頭にでてきた問題が減っていくんですね。

とはいえ正直、慣れないうちは遠すぎて不安な人もいるかもしれません。
まずは、レッスンの前の準備体操で使ってみてください。

慣れてくれば、自然と手を前に遠くに置いてレッスンできるようになってくるはずです。

まとめ

さて、今回は、『お腹が出たり、後ろ重心になったり、膝が曲がったりといった問題の原因とすぐできる対策』ということで、その原因とすぐできる対策をお話してきましたがいかがだったでしょうか?

こんな風に、バレエのレッスンで「なんか思ったようにうまく動かせないな」とか、「ここばっかり疲れるな、痛いな」という影には、今回のような体の仕組みや動きのメカニズムがあったりします。ちょっとした動きの違いですが、それをきちんとできてるか、そこをおざなりにするかで、パフォーマンスが違ってくるんですね。

キーワードは、半歩離れて、半手前です。

ぜひ試してみてください。

では、ご覧いただきありがとうございました!

また次回お会いしましょう。