こんにちは。島田です。
バレエ教室で「骨盤立てて!」と注意されたことありませんか?
これは形がキレイだから…ということもあるんですが、骨盤を立てることで踊る上でのメリットがあるからなんです。
今回は骨盤を立てる理由と、骨盤立てるときのイメージについてお話します。
骨盤を立てる理由
バレエで骨盤を立てるメリット
踊りのなかで骨盤が立つメリットはたくさんあります。
バレエでいうと、
骨盤が立つことで、
・ターンアウトしやすい(股関節が使いやすい)
・体幹が支えやすい(背中引き上げやすい)
・膝が伸びる
・つま先伸びる(ポアントで立ちやすい)
というメリットがあるんです。
色々な部分とつながってるんですね。
なので、バレエ教室の先生は「骨盤立てて!」ってアドバイスしてくれるんです。逆に、骨盤が立たないと…
骨盤が立たないデメリット
骨盤が立たないと、体が安定して立てないので
・股関節が硬い(可動域が狭くなる)
・体幹が支えられない(背中硬い)
・膝が曲がる
・足首かたい
ということにつながります。
もしかしたら、あなたが普段感じている「背中が硬い」「股関節が硬い」「膝が伸びない」「足首硬い」も、骨盤が立っていなかったり、ズレていたりするせいかもしれないんです。
さて、ここまで読んだあなたは「骨盤を立てる重要性は知ってるけど、骨盤を立てようと思って一生懸命やってもなかなかできない…」と思うかもしれません^^;
それは、骨盤を立てる位置がズレてるからかも。
骨盤立てる位置は
一言で『骨盤を立てる』といっても、いったいどこを立てればいいのかわかりづらくありません?
立てようとしたら腰が反って出っ尻になったり…
まっすぐにしようとしたらタックインしてしまったり…
こんな問題が起きるのは、骨盤『全部』を立てようとしているからです。
骨盤って、1つの骨じゃなくて…
骨盤は5つのパーツでできている
このイラストにある通り、腸骨(ちょうこつ)、坐骨(ざこつ)、恥骨(ちこつ)、仙骨(せんこつ)、尾骨(びこつ)と5つのパーツが組み合わさってできています。
股関節は腸骨、坐骨、恥骨が合わさる部分にはまります。
骨盤立てようとして、タックインや出っ尻になってしまうのは、これら全部をまとめて動かそうとしているからです。
ではどこを立てれば良いかというと…
立てるのは仙骨
この仙骨という、骨盤の後ろ側についた部分です。
ここから背骨につながるので、ここの角度で背骨の強さ・しなやかさが変わります。
仙骨が立つイメージ、この方向から見るとわかりづらいので横から見ると…
どんな状態が立ってるってこと
このイラストのようになります。
普通は少し前側に傾いていますが、これを右側のように立たせていくことで体を薄くしたまま体幹を支えやすくできるんですね。(ちなみに、この絵はイメージです^^;実際ここまでは動きません。)
骨盤立てる時のイメージ
骨盤全部を立てようとすると、どうしてもお尻が動いちゃいます。
なので、骨盤をパーツに分けて、
骨盤の上(腸骨)はタックイン、
骨盤の下は出っ尻、
というイメージで骨盤を立ててみてください。
そうすると、間に挟まれた仙骨にアプローチしやすくなります。骨盤全部を立てようとするより効果的です。
仙骨の角度が変わるので、体を薄くしたまま体幹を支えやすくなります。
まとめ
バレエ教室で「骨盤を立てて」というのは、形だけじゃありません。踊りやすくするために色々な部分に影響するからなんです。
そして、骨盤を立てようとしてなかなか立たない、出っ尻やタックインになるというのは、骨盤全部を立てようとして、動いてほしくない部分も動いてしまうから。
まずは、骨盤をパーツに分けて
・上はタックイン
・下は出っ尻
というふうにイメージしてやってみると立てやすいですよ^^
いきなりフロアで意識するのは難しいので、バーレッスンでプリエをするときやタンデュをするときに、試してみてください。