こんにちは。島田です。
バレエであったりダンスなどで踊っていると、「ハムストリングス(もも裏)が硬いな」と思うことがありませんか?
ハムストリングスの筋肉自体が疲れて硬い、ということもあるのですが、他の部分をかばって硬いということもあります。
今回はハムストリングスが硬くなる原因を3つに分けてお話します。
ハムストリングスが硬い3つの原因
ハムストリングスが硬くなる原因を近い順からみていくと…、次の3つのパーツに分けることができます。
原因1:骨盤のズレ
原因2:体幹弱くて肋骨が開く、背中が硬い
原因3:首〜肩が硬い、顔が先に動く
このように3つのパーツのどこかに問題があると、体勢を崩さないために、かばってハムストリングスが硬くなります。
では、どんな感じで硬さを作るのか、1つずつ掘り下げていきますね。
原因1:骨盤のズレ(タックイン・出っ尻)
1つ目は骨盤のズレ。
今回お話する3つのなかで、一番影響が強いです。
理由は、ハムストリングスは骨盤(坐骨・ざこつ)から膝裏までいくので、くっつく片側の骨盤に問題があれば、モロにそのあおりを受けるから。
具体的にどうなるか?というと…
例えば、骨盤がタックインすると、
・坐骨が下に下がる
・膝は前に押し出されて曲がる
ようになります。
なので、間にあるハムストリングスは、縮みやすくなって伸ばすと硬い感じになるんですね。
逆に出っ尻のようになると…
・坐骨は上(後ろ)に引っ張られる
・膝の上は後ろに行くので伸びそうな感じですが、すねが前に押し出されるので、結局、膝は曲がる
ようになります。
すると、今度はハムストリングスでも膝裏(ひざうら)に近いあたりが伸びにくいということになるんです。
こんな感じで骨盤のズレがあると、ハムストリングスがそこをかばって硬くなっちゃうんですね。
で、これらの骨盤のズレをつくる原因になりやすいのが…
体幹です。
原因2:体幹弱くて肋骨開く・背中が硬い
体幹が弱くてグラグラしたり、背中が硬い状態だとどうなるかというと、こんなイメージのゆがみが起きます。
・肋骨(あばら)が開いて、骨盤が下がる
・股関節はイン(内側)に入りやすくなる
・反対側の骨盤は前に押し出される
という感じになって、図でいうと、右側は出っ尻タイプで、左側はタックインタイプでそれぞれハムストリングスが硬くなります。
そして、この背中のコントロールをするのが首〜肩です。
原因3:首〜肩が硬い、顔が先に動く
首がグラグラ動く、踊っていて顔から突っ込む…など、表現はいろいろありますが、顔から先に動いてしまうと、首や肩(腕のつけね)が動きます。
すると、背中は体勢が崩れないようにかばって固まるため、背中が動かず硬くなってきます。
そして、原因2のような状態になってハムストリングスが硬くなっていくんですね。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか?
ハムストリングスが硬い、というとき、確かに筋肉自体が硬い場合もあるのでそこをほぐせば大丈夫なケースもあります。
でも、なかなか硬さがとれないときは、今回お話したようにどこかをかばってなっていることがあるんですね。今回はその原因を大きく3つに分けてお話しました。
原因1:骨盤のズレ
原因2:体幹弱くて肋骨が開く、背中が硬い
原因3:首〜肩が硬い、顔が先に動く
このようにパーツに分けると、自分はどの辺が原因でハムストリングスが硬くなってるのか、アプローチするヒントになると思いますので、ぜひ明日からのレッスンに活かしてもらえれば嬉しいです^^
もしハムストリングスが硬くて困るシーンが前屈するときなら、そもそも前屈をしやすくする方が近道です。