こんにちは。島田です。
バレエを踊っていて、もも裏の筋肉(ハムストリングス)が硬くて困るなと思ったことありませんか?
例えば、
「バーに足をかけてストレッチするときに、ハムストリングスが硬くて皆みたいに体が折れない…」
「一生懸命にストレッチしてもハムストリングスがゆるまない…」
など、ハムストリングスが硬いと、足を前に上げるときに引っかかったり、脚を伸ばすときに膝が曲がってしまいます。また、柔軟するときに、開脚でも前屈でももも裏や坐骨が引っかかって十分なストレッチができません。
ハムストリングスが硬くなるには原因がいろいろあります(参照:ハムストリングスが硬い3つの原因)。 でも、なかには意外な場所が原因でハムストリングスが硬くなることもあるんですね。
そこで、今回はハムストリングスが硬くなる隠れた原因になるポイントと、そのゆるめ方についてお話します。
目次
ハムストリングが硬い
隠れた原因は足首の外側
ハムストリングスが硬くなる隠れた原因は、足首の外側、外くるぶしの下です。
疲労が溜まったり、足首をひねって、この辺りの組織(皮膚や靭帯など)が硬くなったりゆるんだりすると、外側体重になります。そのまま使い続けることで…
・アライメント(身体が動きやすい位置に筋肉や骨、関節がある状態)がズレる
・外くるぶしの皮膚が引っ張られることで、つながっている筋膜が引っ張られて伸びにくくなる
などが起こって、ハムストリングスの硬さにつながります。
この場合、ハムストリングス自体は正常なので、もも裏の筋肉をストレッチでゆるめようとしてもあまり効果的ではありません。
外くるぶしの下に疲労が溜まって足首の動きが悪くなった結果として、その防御反応でハムストリングスが硬くなっています。なので、ハムストリングスの筋肉自体はゆるんでも、使うときになると足首が危ないのでガッチリ固まっちゃうんですね。ゆるめるとむしろかえって硬くなります(~_~;
ハムストリングスと足首の対応ポイント
では、外くるぶしのポイントは、ハムストリングスのどのあたりと対応しているんでしょうか? 次の3つのポイントがあります。
①くるぶしの前(ピンク)は膝裏(ひざうら)
くるぶしの前は、膝裏の硬さに対応します。
②くるぶしの下(オレンジ)はもも裏の真ん中あたり
くるぶしの下は、もも裏の真ん中あたりに対応します。
③くるぶしの後ろ(茶色)はそれ以外
くるぶしの後ろはそれ以外の場所に対応します。
ハムストリングスをゆるめる方法
それぞれのポイントを整える(疲れをとる、皮膚の引っ張られ具合を直す)ことで、ハムストリングスをゆるめることができます。
これらのポイントを整えてハムストリングスをゆるめるには、『外くるぶしの皮膚を前後に引っ張る』のがお勧めです。
押さえる強さは、押し付けすぎないくらいで、皮膚の奥を引っ張るように前後に動かすのがポイント。
対応エリアは分かれていますが、全部のポイントをまんべんなく整えることで、ハムストリングスの硬さがスーッと取れやすくなっていきます。
長座でハムストリングスのストレッチをする前に、外くるぶしの下をほぐしてからやるのがオススメ。毎日続けることでハムストリングスの硬さがとれてきますよ^^
ストレッチしてもハムストリングスの硬さがとれないときは、試してみてください。
まとめ
ストレッチしても、ハムストリングスの硬さがとれないのは、別のところをかばってハムストリングスが硬くなっているから。
その隠れた原因の1つは、足首の外側。 外くるぶしの下に疲労がたまると、アライメントのズレや連動する筋膜に引っ張られる形でハムストリングスに硬ささがでる。
ハムストリングスの対応ポイントを整えることで、ハムストリングスの硬さをゆるめることができる。
ぜひ、明日からのレッスンで活かしてもらえれば嬉しいです。
P.S.
もしハムストリングスが硬くて困るシーンが前屈するときなら、そもそも前屈をしやすくする方が近道です。