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こんな肩下げはダメ…

バレエ 肩下げる

こんにちは。島田です。

先日、あるダンサーさんの治療をしたときの話。
「左足の付け根が痛い…(×_×;)」
とのこと。

バットマンをしてもらい、付け根の痛みがどう変わってるか確認しながらバレエ治療をしていきました。

足の治療をして足はOK。
でも、まだ痛みは残っていました。

※足が OKの根拠※
まったく同じ治療を反対側にしたら、「うわっ!軽っ!」って足が上がるんですが、痛い方の足は「こっちは痛い」って上げられないからです。

ということで、まだ治療をしていない上半身に痛みの原因があるんだろうと探してみると、右の肩関節がゆるゆる…。
そこで聞いてみると、
 
 
「(あんまり注意されてしんどかったので)肩下げするときに、肩が上がらないように腕を引き下げていた
 
 
とのこと。(^^;
これが足の付け根が痛い原因でした。

 

肩下げで腕を引き下げてはいけない2つの理由

 
パッと見、肩は上がってないように見えるからOKじゃないかと思いますよね?

でも、この方法で肩を下げてしまうと、マズイことが2つあります。
それは…
①腕の助けがないので引き上げできない
②股関節がゆるんで足の付け根を痛めやすい
 
 
①腕の助けがないので引き上げできない
アームスは体を引き上げたり、股関節を使いやすくするためのサポートです。
腕を引き下げてしまうと、その腕が使えなくなります。
本来、腕の助けを借りて引き上げる部分だったり、足を上げたりする部分を足の力でやらないといけません。
要するに、足の負担がすごく増えます
 
 
②股関節がゆるんで足の付け根を痛めやすい
以前お話した通り、肩と股関節は連動しています(股関節を開く簡単な方法)。
腕を引き下げて肩を下げようとすると、肩関節がゆるくなります。
そうすると、股関節もゆるんでしまいます。

こう言うと、『股関節ゆるむなら良いんじゃないの?』と思う人もいるかもしれませんね。
実は良くありません。

これは股関節を柔らかく使えるのとは違います。
柔らかく使うには、股関節が安定していないといけないんですね。
股関節がゆるんでしまうと、そもそも立つのが不安定になります。
グラつきやすい分、支えようと力が入るのでかえって硬くなっちゃうんです。
 

肩下げ≠肩関節を下げる

 
肩下げって言葉は誤解うみやすいです。
いわゆる肩関節を下げるんじゃなくて、肩甲骨を下げる感じなんです。

なので肩下げするときは、首の根元と背中を背骨に向かって下げるイメージでやると肩甲骨が下がります。
バレエ 肩下げる

間違っても腕を引き下げようとはしないでくださいね^^;ケガしちゃうから
 


PS.
ちなみに、この方の痛みはとれて発表会に間に合いました^^ヨカッた

PPS.
もうひとつ言うと、普段デスクワークで足の付け根が痛い人の7割は股関節ではなく肩が原因です。
猫背になると前肩になります。
前肩になると股関節が開かなくなります。
肩のせいで開かない股関節を無理して使って痛めてるケースがほとんど…^^;。

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