【よくある5つのバレエの悩み】3つのステップで親指とつながる部分をまとめて整える

バレエの6番ポジションのターンアウト|気をつけとの違い

こんにちは。島田です。

今回は『バレエの6番ポジションという立ち方が、解剖学や体の使い方でみたときにどんな意味があるのか』についてお話します。

気をつけの姿勢と似ているんですが、体のなかで起こってることは違うんですよね。
バレエやってない人も、スタイルを良くするとか、脚を細くするための姿勢として使えます。

6番ポジションとは?

「そもそも、6番ポジションって何?」って思う方のために一言でいうと、このポーズは『両足をそろえてつま先を正面にして立つ』ことをいいます。

これだけだと、「ただまっすぐ立ってるだけじゃん」って思うかもしれませんが、このポーズは、そこに『両脚の隙間をできるだけ減らした状態』という条件がプラスされます。

太もも、膝、足首などをくっつける感じですね。

6番ポジションをする理由

なんで、こんなポーズをするのか?

理由は、体の内側にある筋肉を、いつでも使える状態にできるからです。


ポイントは、脛骨(けいこつ)というすねの骨にあります。

脛骨は、上は内転筋、内側のハムストリングス、縫工筋など骨盤につながる筋肉がつきますし、下は前後の脛骨筋や足の指の筋肉など、足首の内側や足の指につながる筋肉がつきます。


なので、6番ポジションをとって、すねにある脛骨や、太ももにある大腿骨の環境がよくなることで、骨盤、膝、足首などで内側にある筋肉を使いやすくできます。

そして、脚の内側にある筋肉が使いやすくなることで、骨盤の位置もよくなるので、腹筋など体幹の筋肉も使いやすくなるという嬉しい連鎖が起こるんですね。

『6番ポジション』と『気をつけ』の違い

ここまで聞いて「で、それが気をつけの姿勢で脚をピッタリつけるのとどう違うの?」と思った方もいるかもしれません。

気をつけの姿勢との違いを簡単にお話しすると、『使ってる筋肉が違う』ということです。

試してみるとわかりやすいんですが、脚をピッタリつけて気をつけをするとき、多くは脚を横に寄せてつけようとしますよね。

そうすると、太ももの外側の筋肉に力をいれて寄せる感じになります。この状態だと、膝は寄るんですが、膝から下とお尻は外に広がりやすくなって隙間になりやすいです。ずっとこのままでいようと思うと、太ももやふくらはぎの外側が疲れてくるはずです。

また、重心も外にいきやすくなるので、つま先立ちをしたときに、小指側に体重がかかりやすくなります。

一方、6番ポジションはどうかというと、この姿勢で脚を寄せようとしたとき力が入りやすいのは内転筋や内側のハムストリングスになります。

なので、膝から下も寄せやすく、隙間が減ります。つま先立ちしたときの体重も親指側に乗りやすくなるので、小指側に体重が逃げることもなくなるんですね。

さらに、床が押しやすくなるので、体が上下にストレッチされて骨盤の位置も若干高くなります。

体のなかでどんな動きの差があるのか?

気をつけの場合、脚を横に寄せようとするので、膝と足首のあたりは内側に寄るんだけと、お尻やすねは外に広がりやすくなります。

6番ポジションの場合は、結果的に見た目まっすぐに見えるんだけど、なかみは、脚全体を内旋といって内側に回したり、外旋といって外側に回したりする力が加わることによって、上下にストレッチされる感じになっているというわけです。

疑問「膝がねじれて痛くないのか?」

この『体のなかで捻り・螺旋がかさなって結果まっすぐに見える』って概念はなかなかイメージしづらいと思います。

先日も、このポジションについて、拙著『バレエ整体ハンドブック』の読者さんからご質問がありました。

ご質問の内容は、「つま先が前を向いたまま、アンドゥオール(股関節を外回し)すると膝とつま先の向きが違って膝を痛めませんか?」ということでした。

たしかに、膝が前に向いてて太ももだけ外回ししたら、膝がねじれるのでこれは痛いです。

でも6番ポジションでは膝はねじってないんですね。
太ももだけ外に回してるわけじゃなくて、太ももー膝ーつま先はまっすぐのまま動きます。これは、バレエの他のポジション(1番〜5番)でも同じですよね。

6番の場合は、脚全体に、内向きにも、外向きにも回す力は加わってるんですが、お互い逆向きで合わさってるので、結果的に足はまっすぐに見えます。

6番ポジションにする股関節の使い方

とはいえ、「内向きとか外向きとか、ねじれとか言われてもちょっと何言ってるかわからない」って方もいると思いますので、実際にこの動きをやるとどうなるかみてみようと思います。

まず、肩幅に足を開いて、つま先を前にして立ちます。

脚全体を内側に向けて、両足のつま先をつけます。

そして、そのままかかとをつければ完成です。

ポイントは、両足のつま先をつけるときに、膝の向きにつま先を合わせるということです。
つま先をつけようとして、足首だけ頑張ると膝がねじれるので、これを防ぐことで、股関節を使って動かせる分が増えます。

できてるかチェックするなら

簡単な動作なので、「これで6番ポジションにできてるの?」って思うかもしれません。

確かめ方は、気をつけの姿勢と6番にした状態で、しゃがんだりつま先立ちをしたときの感じに違いがでてるかをチェックすると良いです。

ちゃんとできてれば、両者で違いがでます。あと、足を寄せる時に力が入るところも変わりますので、そこでチェックするのもアリです。


また、そこからターンアウトしたときにも違いが出ます。

足をつけただけの姿勢からターンアウトで1番ポジションにしたときと、6番ポジションで内側の筋肉を使いやすくしてからターンアウトするのでは、床の押しやすさやひざ裏の伸びに違いが出るんですよね。

ちなみに、別に毎回足を内側に向けてから外回しする必要はありません。やっていくうちに内側の筋肉使う感覚が身についてくれば別にこれやらなくても同じようにできるようになります。

まとめ

まとめると…

バレエの6番ポジションは、ただ両足をつけて立つ『気をつけ』と違って、脚の内側にある筋肉を使いやすくすることで、骨盤の位置もよくなるので、腹筋など体幹の筋肉も使いやすくなるという嬉しい連動が狙いです。

見た目まっすぐに見えますが、実はなかでは内向きと外向きのスパイラルがかかっているので、普通に立つよりも強く床を押せるしスタイルも綺麗になりやすいんですね。

自転車の補助輪のように、内側の筋肉を使って脚の全体を回す感覚が身につくまでのサポートとして試してみてください。