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股関節が硬い、ソ径部が痛いときにほぐしたいツボ

こんにちは。島田です。

今回は『股関節の動きが硬いとか、鼠径部のあたりが引っかかって痛いときにほぐしたいポイント』についてお話します。

一言に「股関節が硬い」といっても人によって困ってる部分は違うと思います。

今回のお話は
足の付け根や太ももの外側が張ってる」とか
ソ径部のあたりに痛みがある
「股関節を回す体操をするときにゴリゴリなったり、付け根がひっかかる」
というタイプ向けのお話です。

こんな人向け

たとえば、
・デスクワークなど、座ってる時間が長い
・脚を組んで座ることが多い
・あぐらが苦手

バレエなど踊りをされている場合は
・ターンアウトでつま先だけ横に向けようとしてひざ下をねじっている
・パッセでひざが横に張れなくて前ももばかりに力が入る
・足上げするときに引っかかる感じがする

といったケースでこのタイプの股関節痛になりやすいです。

股関節やソ径部が痛くなる人に共通する原因は…

このタイプの股関節痛で共通する原因は…外ももが張ってて、内ももの上が弱いことです。


外ももというのは、このオレンジで色付けした部分。
内ももは、水色で囲んだ三角形の部分です。

このあたりの筋肉に疲労が溜まったり、硬くなってくると、股関節が外側にいきやすくなって内ももの筋肉は弱まってきます。

筋肉の引っ張り合いがアンバランスになって、ちょっとO脚っぽい感じになるんですね。

そのクセがついたまま、いつも通り動かしているうちに、股関節の動きの悪い部分がぶつかったり、引っかかったりして痛みがでてくるようになります。人によっては、寝起きに腰痛が起きることもあったりしますね。

股関節が硬い・ソ径部が痛いときにほぐしたいツボ

じゃあ、そんな悪循環を起こさないようにどこをほぐせばいいのか?

まずほぐしたいポイントがあります。
2つあるので順番にお話します。

①外ももほぐす『陰市〜伏兎』


まず1つ目のポイントは、
陰市(いんし)と伏兎(ふくと)という太ももにあるツボです。

ツボの位置をセルフで探すときは、
太ももの外側で、骨盤の前の出っ張りと膝のお皿の間の半分くらいの所に伏兎のツボがあります。

さらに、そこからひざに向かって半分くらいのところに陰市のツボがあります。

このエリアは、押さえると、痛かったり痛気持ちい場所があるので、場所はざっくりでよいです。

でも、なぜ、このエリアで足の付け根に効くのか?
それは、このツボがつながるところと関係があります。

実はこの伏兎というツボ、東洋医学でいうと、前ももと外もものつなぎ目にあたるポイントなんですね。

それぞれがどう連動するのかについては過去の動画でも解説していますので、どんなつながりがあるのか気になる方はそちらもご覧ください。

要するに、ココ中心に上と下をほぐすことで、
足のつけねにも膝の外側にもどちらにもアプローチできますし、
太ももが内側に回って股関節がソ径部あたりで引っかかるのを防ぐことができます。

では、具体的なツボの整え方、ほぐし方について解説します。

椅子に座って、ほぐす方の足を軽く伸ばしてやると、太ももの筋肉がゆるんでツボを押さえやすいです。

①まず、ツボを押さえて2秒待ちます。2秒待つことで深い部分までほぐしやすくなるんですね。

②2秒待ったら、縦にほぐしていきます。膝のお皿に向かって下にほぐしていったら、上にほぐしていく感じで何往復かします。

あまり強く押さえると痛いんで注意してください。押しづらかったら両手でやってやると押しやすいです。

ここをほぐして、付け根のひっかかりが減ってくると股関節周りの痛みも減ってきます。

②ソ径部ほぐす『足五里〜陰廉』

もう1つのポイントは、足五里(あしごり)と陰廉(いんれん)というソ径部にあるツボです。

ツボの位置は、恥骨結合の外側5cmから下へ6cm〜9cmあたりです。

セルフで探す時は、両手の親指をおへそに当て、お腹に沿って降ろしていくと、硬い骨に触れます。ここが恥骨です。

この骨上で正中線から5cmくらいを基準にして下に6cm〜9cmを押さえます。

この辺は、押すと痛いところなので、ポイントとしては意識しやすいかもしれません。

具体的なツボの整え方、ほぐし方について解説します。

①椅子に座って、ツボを押さえて2秒待ちます。
そして、ツボを押さえたまま

②脚を内側にスライドします。
そうすると、内ももにある内転筋が使われるので、押さえてあるツボに刺激が入ります。

人によっては血管の拍動を感じる方もいると思います。
この状態で3秒キープしたら、脚を元の位置に戻します。

③これを3回繰り返します。

あまり強く押さえると痛いので注意してください。押しづらかったら両手でやってやると押さえやすいです。

ここをほぐして、付け根のひっかかりが減ってくると、股関節の動きがスムーズになってソ径部の痛みが和らいできます。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか?

一言に股関節が硬い、痛いといっても色々なタイプがあります。

「足の付け根や太ももの外側が張ってる」とか
「ソ径部のあたりに痛みがある」
という方向けにほぐすといいツボを紹介しました。

やり方も簡単ですので、
「座る時間長かったな」とか
バレエのレッスンなどで「前ももや外もも使い過ぎてるな」と思ったら、
ぜひ試してみてください。

この辺をほぐすと股関節の引っかかりがとれてきます。

もし、ほぐしたのにひっかかりが取れない場合は、胸椎など体幹部分のねじりが足りないケースが多いです。

体のねじりを利用して股関節を開きやすくする方法については、、拙著『柔軟バレエ・ストレッチ』のP76〜87に載ってます。

本をお持ちの方はそちらもご参照ください。

以上、参考になれば嬉しいです。