こんにちは。島田です。
今回は、『外側ハムストリングスを使いやすくするツボ』についてお話します。
外側ハムストリングスってどこ?
「外側のハムストリングスってどこ?」って思う方もいるかもしれません。大腿二頭筋(だいたいにとうきん)という、もも裏の外側の筋肉です。
この筋肉がどんな働きをするのかというと、
足を後ろに上げたり、足を内側に寄せたり、膝を曲げたり、ひざ下を外回ししたります。
それぞれ、バレエにとってはかなり重要な動きなんですね。
一体、どう関係するのか?
例えば、足を後ろに上げたり、足を内側に寄せる動きは、ターンアウトのキープで使います。他にはアラベスクやアチチュードもそうですね。
膝を曲げる動きは、パッセで膝を上げるときに使います。
そして、ひざ下を外回しするのは、ひざ下のターンアウトで使ったりするんですね。
ターンアウトやパッセもやりやすくなる
つまり、ここが使えると、足を後ろに上げるだけじゃなくて…
ターンアウトやパッセなどのポーズのやりやすさにもつながるというわけです。
そんな外側のハムストリングス、もっと使えるようにしたいですよね?
実は、ここを使いやすくするツボがあるんです。それが…
外側ハムストリングスに効くツボ
ひざ下にある陽陵泉(ようりょうせん)というツボです。
すねの外側にある、腓骨の上にあります。
どんなところに効くツボか?
膝に近い位置にあるので、膝の腫れにきくというのはなんとなくイメージしやすいかもしれません。
他にも、東洋医学では、首肩の痛みやコリ、腰痛だったり、脚の外側、外ももとかすねの外側の疲れやだるさだったり、脇の周りがしんどいときなどに使ったりします。
解剖学的なツボの使い方です
これを聞いて、「いやいや、ちょっと待って。ハムストリングスに効くって書いてないよ」って思ったかもしれません。
でも実は、解剖学でみると、大腿二頭筋は腓骨の上についています。
ツボはココにあります。
なので、このツボを使って腓骨の位置を整えれば、その骨にくっついてる大腿二頭筋も使いやすくなるんですね。
もっというと、さきほどの腰痛に効くという話についても、この解剖学的な位置関係が影響してます。
大腿二頭筋は、腓骨と太ももの骨、そして坐骨をつないでいるので腓骨の位置がよければ、大腿二頭筋ごしに坐骨の位置もよくできます。
坐骨の位置がよくなれば、お尻や、もも裏、股関節の周りの筋肉も使いやすくなります。
お尻の筋肉が楽になることで、腰痛にも効いてるんですね。
ツボ(陽陵泉・ようりょうせん)の触り方
では、ここからはツボをどうやって探すか、お話します。
まず、椅子に座って、手を膝に当てます。
このとき、膝のお皿に手のひらがくるようにすると良いです。
続いて指を横にズラします。
そうすると、人差し指や中指が出っ張りに触れると思います。
このでっぱりのところにツボがあります。
刺激の入れ方は、ツボを押さえた状態で、上へ、後ろへと言った感じで横からみたときに『後ろ斜め上』に向けてテンションをかけてほぐすのがオススメです。
こうすることで、腓骨と坐骨の距離が近づいて筋肉がゆるみます。(詳しくは動画でご覧ください)
まとめ
まとめると、
外側のハムストリングス、大腿二頭筋(だいたいにとうきん)が使いやすいと、
足を後ろに上げるだけじゃなくて…ターンアウトやパッセなどのポーズのやりやすさにもつながります。
その部分を使いやすくするツボの1つは腓骨にある陽陵泉。
このツボを押さえた状態で、『後ろ斜め上』に向けてテンションをかけてほぐすのがオススメです。
ぜひ試してみてください。
今回は東洋医学的な見方から、体のつながりをみましたが、
このような体のつながりを活かした使い方が、バレエのレッスンにはたくさんあるんですよね。それをパーツに分けて応用することで体も整えることができます。
[…] 先日、『外側ハムストリングスを使いやすくするツボ』という動画で、腓骨の位置がいいと坐骨の位置も良くなるよというお話をしました。 […]